「松尾敬一君との出会いと別れ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嶋野隆夫　（１０期・陸） 　突然４月５日午後３時過ぎ松尾君から電話があり、４月８日の１０期生会に今から参加申し込めるかというものだった。 喜んで是非来てくださいと伝えた。当日楽しく懇談していた姿が忘れられない。 それが１４日突然航空の小川君から松尾君の訃報が届いた。間質 性肺炎との事で通夜が１８日、葬儀が１９日との事であった。 　１７日同期の中谷正寛君から葬儀に出るからという連絡があり、身体は大丈夫かと心配したら、奥さんがついてくるから大丈夫ということだった。 １９日の葬儀には航空から多くの同期と、陸と海で２０名以上が参加し松尾君を見送った。 　松尾君と出会ったのは防衛大に入ってすぐのことであった。 私と中谷君は野球部に入り共に活動することが多かったが、松尾君と中谷君は同じ小隊で行動をよく共にしている親しい仲であった。そういう縁で松尾君には野球の応援にも良く来て頂き、４年間とても親しくお付き合いさせて頂いた。 私と中谷君は陸上に、松尾君は航空に行き道は異なったがお付き合いは続いた。 　定年になって私が東芝にお世話になったがここでまた松尾君と同じ会社で働くことになった。 これだけ親しくお付き合いさせて頂いた友人の突然の訃報に驚きと悲しみがいっぱいである。 ご家族のお気持ちは更に深い悲しみの中にあると、葬儀を通じて感じた。 司会から松尾君の生前のことを紹介され、航空同期の大串君の弔辞では、さよならというより有難うという言葉で送りたいと申し出があり、私も心から有難うと言って見送った。 　松尾敬一君、生前のご厚誼有難う、安らかにお眠りください。 平成２８年４月８日　１０期生会で歓談する松尾君 　　 平成２８年４月１８日　松尾君の葬送式（通夜）　 　　 　　　　　　　　　　１０期生会ホームページへ