シリア・ヨルダンの世界遺産を訪ねて
2009.9.17〜9.26


 シリア・ヨルダンは危険な所??  
                 そんなこと、全然ありません。  平和でフレンドリーな国でした。

シリア・アラブ共和国。面積は日本の約半分。
人口は約2000万人です。
ドバイ経由でシリアの首都ダマスカス空港に到着。
写真は2000年に就任したバッシャール・アル・アサド大統領。
クラックドシュバリエに向かう。
シリア高原と地中海を結ぶ緊要地形に建てられた要塞で、アラブの要塞を十字軍が占拠し、強固にしたものです。
シリアは石油で経済を支えているが、近々枯渇すると言われており、天然ガスの開発を急いでいる。
世界遺産パルミラ。
砂漠の中のオアシスに紀元前12世紀ごろアラム人が移り住み、繁栄時には2万人くらい住んでいたそうです。
砂漠にはらくだが良く似合う。
ベドウィンは、この世界遺産の中で商売をする特権を持っている。
世界遺産パルミラの中でもひときわ美しいバラ神殿。 「アラブの城塞」から見た夕暮れのパルミラ全景。
「パルミラ」の名前の元になった「なつめやし」 「アラブの城塞」をバックに尺八を吹く。
ターバンはしっかり者のベドウィンから1$で借用。
パルミラの大金持ち家族の地下墳墓を見に行く。
この地下墳墓は日本のチームが発掘したもので、中には、家族の彫刻が飾られていました。
パルミラの子供達。 可愛いじゃありませんか!!
4000年の歴史を持つダマスカス市街。
地方からの人口流入が続き500万人の都市になってしまった。
715年創建のウマイヤドモスク。
このモスクにサロメの希望によって殺された聖ヨハネの首が納められているそうです。
ここにサロメの希望によって殺された聖ヨハネの首が納められているという。 日本人の女性でも、このモスクに入るには「ねずみおとこ」の ようなマント着用が求められる。 モスクのそばで尺八の兄弟のような笛を見つけた。 
これも「ネイ」なのだろう。
ダマスカスの旧市街にあるスーク(市場)。
ラマダン(断食)明けの祭りで、日本の昔の正月と同じうきうきした感じが伝わってくる。
大きなざくろがおいしい。 
搾りたてのざくろジュースを楽しむ。
ダマスカスの少女達。
女性の写真は撮りにくいお国柄ですが、弟にお願いしてOK!
ダマスカスの少年達。
お正月らしく、上から下までピシッと決めている。
ダマスカス旧市街の東端にある聖アナニア教会という小さな教会。
パウロはこの聖アナニア教会で洗礼を受けた。
ヨルダンとの国境近くの町ボスラの円形劇場。
ローマ帝国の歴史を感じさせる。
ヨルダン・ハシミテ王国。日本の面積の約4分の1。 
人口は約500万人。ただし、近隣諸国からの流入人口が多い。
ヨルダンは石油が出ないが、比較的豊かな生活をしている。
ホテルから見た首都アンマンの市街。
シリアよりヨルダンのほうが経済的に豊かで、町もきれい。
アンマン市内のヘラクレス神殿にて。
門の所にヘラクレスの巨像があった。
1946年までイギリスが統治していた影響か、元軍楽隊の人がバグパイプの演奏をしていた。
ちなみにシリアはフランスが統治していた。
国境近くの町、ジェラッシュにはローマ人が作った壮大な遺跡がある。ハドリアヌス門から降りてきたヨルダン人の姉妹。 ヨルダン人の家族。
ヨルダンではラマダン明けの休暇が6日間あり、晴れ着でお参り。
モーゼがエジプトからユダヤの民を率いてネボ山まで来た。
ユダヤの民にイスラエルの地を示し、モーゼ自身はこの付近で亡くなったそうだ。
ネボ山を下ると、死海に至る。 右の方のヨルダン川から流れ込むが出口は無く、水面は海抜ー400m。
塩分が30%とやや濃い目。
死海名物の水上浮揚や泥パックを楽しんでいる。
プライベートビーチには旅行客がウヨウヨいる。
インディ・ジョーンズでおなじみのぺトラに到着。
リセプション・センターでは国王がお出迎え。
左が初代フセイン国王。 右はアブドゥッラー現国王。
ペトラは「岩」という意味のとおり、本当に岩だらけ。
人々は馬やラクダや徒歩など思い思いに神殿を目指す。
岩の割れ目をどんどん進む。
あっ! 岩の割れ目から神殿が見えた。
エル・ハズネだ! 実は神殿ではなく、お墓だそうだ。
このエル・ハズネはナバタイ人が紀元前1Cから紀元後2Cにかけて崖を削って彫り抜いた。
こんな立派なお墓を作った財力は、昔、ペトラがシルクロードの隊商都市で通行税や交易で潤ったからだそうだ。
更に奥の院をめざして、ロバは山道の曲がりくねった急な階段を上って行く。
ロバが足を踏み外して転倒するんじゃないかと気が気でない。
こんなにオッパイの大きい人たちには、ロバはムリだろう。
ペトラを後にして、南に向かった。
昔のシルクロードを辿ってアラビアのロレンスの舞台であるワディ・ラムにやって来た。
ワディ・ラムは「月の谷」とも呼ばれている。 日本製の4WDをベドウィンの青年が豪快に飛ばす。
日本の青年とのツーショット。
こんな小さなアムラ城(隊商宿か離宮)が世界遺産だって。
富士山もこんな小さいのに負けないよう頑張ってもらいたいものだ。
さすが世界遺産だけあって、老人の弾く一弦琴はいい感じだ。
さて、ヨルダンの旅は終わった。
ドバイに戻って来ると、金持ち達が、お茶を飲んでいた。
お酒なしでも、生きて行けるということだろう。
お金の亡者になりそうなゴールドスーク。 こんな金のどこがいいんだろうね?
「あげる!」と言われたら・・・一応もらっておこう。
世界一高いタワー。
その足元にも次々とビルが建って行く。
ドバイは石油が出ないのに繁栄しているところがエライ!・・・と思ったが、帰国してから間もなく破産してしまった。ヤッパリ!!
行き帰りに立ち寄ったドバイ空港。 
デカイし、きれい。JALは悲しい末路を辿っているが、エミレーツ航空は、まだまだ発展しそうな勢いを感じる。

                       中埜和男 [世界の旅]トップページへ