ある写真をきっかけに大井川上流のこの景色を撮るために2月末に横浜からドライブしました。
静岡県には、富士川、安部川、大井川、天竜川など大きな河川があります。
ナビの誘導を頼りに安倍川上流に沿って険しい峠を越え大井川上流(大井川鉄道の無人の終着駅:井川駅)に到着しました。
ナビのいい加減な誘導には参りました(それほど山奥だったのでしょう)。
峠からは、南アルプス山系:赤石岳を望むことができました。

     

さて、本命の写真の場所はどこにあるのか。
無人駅井川から鉄道に沿って静岡方面に向かって走ること20分。
道路の左側に一瞬写真の様な光景が現れ、「ここだ」と思って写真を撮りました。
中央に半島のように突き出た所は、奥大井湖上駅(無人駅)で観光スポットになっているようです。

     

7月上旬「リニア9年開業 事実上延期」「JR東海 静岡県、着工認めず」という記事が新聞の一面に載りました。
静岡県が着工を許可しない理由は、たまたまこの写真が示す南アルプス山系を水源とする大井川の流量減少などへの懸念からです。
今までリニア中央新幹線計画(令和9年の品川ー名古屋間の開業予定)は順調に進んでいると思っていましたが、静岡県の反対で計画は一時ストップ。
開業が遅れることで、主要駅や沿線の自治体への影響、静岡県太平洋側が地震などで被災した場合に備える予備の交通網としての役割に影響が出てくるとのことです。
県知事の権限は大きいですね。JR・国交省もまだ完全に諦めていないようで再度静岡県と協議をしたいようです。
日本の最高のトンネル掘削技術を結集して、環境に影響を与えないトンネルを是非作って欲しいです。

この計画ストップを一番喜んでいるのは誰か。
それは「中国」だと思います。
中国のリニア新幹線開発計画は、日本と同じく令和9年の開業を目指して超スピードで進めています。
最高速度で日本より早い時速600キロの試験走行に成功したという記事を最近目にしました。
中国は最初の新幹線導入に対してとった態度は今でもはっきり覚えています。
脱線転落事故に際し脱線車両を埋めてしまったり、その後日本からの支援で完成した新幹線を中国国産だと言いふらす態度はまさに中国らしいです。
中国が先に開業したらどんな宣伝をするのやら。

たまたまドライブで撮った写真から日本のリニア新幹線に思いをめぐらしました。

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リニア新幹線に
      思いをめぐらす
3区隊  機械8班  ラグビー部
村松 洋一