涙・涙の卒園式を終え、引き続き保護者による謝恩会、園児・保護者・そして職員からの「激励」に感謝し、3月末退職しました。

 保育園の直近の第三者評価(保護者アンケート)では、保育園に対する総合満足度の結果で満足(36.3%)・大変満足(62.7%)合わせて98%という評価を頂き、任期を1年残していますが、辞めるにあたって丁度良い引際だと思います。

 国の大きな組織から、援護担当者に最初に紹介された船に乗り、個人経営の組織に入り、思う存分仕事をやらせてもらった時期や、やり過ぎて煙たがれた時期や、突然梯子を外されたりとか、とにかく色々ありましたが充実した16年間にわたる面白い「第2の人生」を過ごすことが出来ました。

 前半は、○○市・〇〇〇県を相手に社会福祉法人の新規設立と公立保育園の民間への移管受、文科省を相手に新設大学設立の要員の一人として大学設立等、貴重な体験ができた事、後半は移管を受けた保育園等の園長や新設保育園の設立業務、○○市保育会(私立保育園加盟園で設立している財団法人)の保育士等の研修担当等、保育現場での仕事に就くことができ、「やりがい」を感じながら過ごすことが出来た16年間でした。

 「保育」をするにあたって「これが一番良いんだ」なんて思ったことは無いし、「間違いでなければどんどんやっても構わない」という考えで現場の保育士に任せてやってきましたので本当にマイペースでやることが出来たと思っています。
自分が子どもの頃の経験(思い出せる範囲で)から、外遊びを重視した遊びの環境を整えるのが園長の役目であると信じてやってきました。

 しかしながら、地域にもよりますが、最近は子どもの外遊びに対する環境は厳しく「子どもの声がうるさい」という多くの苦情が寄せられ、本当に困った社会(日本)になってきているなと実感しています。
この子どもの騒音問題について最近海外のメデイアにも取り上げられて、東京都の条例では子どもの声を騒音と捉えていて、これを改善する動きがある一方、高齢者からの反対もあり難しい対応を迫られているという報道でした。
政治的決断はどちらに軍配があがるか注目しています。

*4月2日のニュースで、東京都が「子どもの声は騒音ではない」という条例を可決したということを知り、本当に良かったと思います。

 子育ての現場における「苦情」「事故・ケガ」「虐待」「DV」「その他の相談」等の対応について、少々の事では驚かないくらい色々対応してきました。これら苦情等に自信を持って対応できたのは、高校時代の先輩で、柔道部の先輩でもある「弁護士」の支えがあったお蔭だと思います。
この件は「危ない」と判断した場合、いち早く相談することで、対応策をアドバイスしてくれました。
長い、長い付き合いの中で「お前のためなら何でも相談を受けるよ」と言われたことがあり、本当にありがたかったと感謝しています。

元気で可愛い子どもたちと園運営に協力的な保護者の方々、それと美しく頼りがいのある職員と別れるのは寂しい限りですが、さらば・・・・「保育園」です。

ありがとう。   「完」


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園長先生のお話(その7)・完


      さらば・・・・「保育園」

3区隊  機械8班  ラグビー部
村松 洋一