隊友ふれあいウォ−キング
野川流域に古代の遺跡を訪ねる
10月上旬、「野川流域に古代の遺跡を訪ねる」ウォーキングを楽しみました。 野川は、JR中央線国分寺駅の西に在る日立中央研究所庭園内の湧水池を水源とし国分寺崖線に沿うように東南流して、二子玉川で多摩川に流れ込む総延長20.5kmの川で左岸には、なだらかな丘陵が続き、右岸には野川公園、武蔵野公園等が在り、野川沿いの道は、豊かな自然に恵まれた快適な散策路です。 又、野川流域は、旧石器時代の遺跡の宝庫であり、立川ローム層の中に何枚もの文化層が有るのが特徴です。 石器や遺構を含む層が幾重にも重なっており、それは2万年にも及ぶ時間の中で、同じ場所に何度もキャンプが張られていたことを示しています。 武蔵小金井駅を出発、最初の訪問場所である金蔵院において、境内にある樹齢300年以上と推定されているケヤキとムクノキを見学するとともに、ハケの道をハケの森美術館(中村研一美術館)に向かいました。 ハケの森美術館は休館でしたが、隣接する建物で、アトリエ兼住居であった山小屋風の建物を外から見学後、野川中州北遺跡、武蔵野公園低湿地遺跡を経て、ICU(国際基督教大学)湯浅八郎記念館を訪ねました。 この記念館には、考古展示と民芸展示が有り、考古展示にはICU構内から出土した旧石器時代と縄文時代の遺跡が写真等とともに紹介されており、構内遺跡群の特徴がよく分ります。 次に訪れた出山横穴墓群8号基は、アーチ形天井を持つ玄室が保存されていて、施設に入ると照明が自動点灯し、人骨レプリカを使って発見時を再現した内部や石積みの羨門(基室に通じる地下道の入口)をガラス越しに見ることが出来ます。 常時、公開されており歴史的建造物を中心に見学することが出来ます。 又ここは、古代の人々が生活するのに好条件の場所であった思われ、約300万uもある構内全域が遺跡となっています。 次に向かった国立天文台は、1924年(大正13年)に港区麻布から移転し、長い間、東京大学の付属研究所として、東京天文台の名で親しまれてきましたが、1998年に文部省所管の国立天文台と改められ、この三鷹を本部として国内外各地に観測所や研究センターが設けられています。 神代植物公園は、昭和36年(1961)に東京都開都500年を記念して開園されました。 芝生を中心にバラ園と温室、山野草園、萩園、梅園等が配置され、約4500種10万株の植物が植えられています。 深大寺縁起によれば、深大寺は奈良時代天平5年、高句麗の血を引く満功上人により創建された古刹で、正しくは「浮岳山昌楽院深大寺」と言います。 印度の水の神「深沙大王」を祀るので、この名が付けられました。尚、 満功上人は、高句麗帰化人福満と土地の娘との間に出来た子と言われています。 隊友ふれあいウォーキング(大江戸歴史探訪) トップページへ |
村越 和平
3区隊(通信)