隊友ふれあいウォ−キング
初冬の渋谷を歩く
平成24年12月、「初冬の渋谷を歩く」ウォーキングを楽しみました。 都営大江戸線「国立競技場駅」に集合、今は取り壊されてすっかり更地になってしまいましたが、旧国立競技場の片隅に建てられた出陣学徒の碑を見学後、秩父宮スポーツ博物館に入りました。 秩父宮スポーツ博物館は、スポーツの宮様として親しまれた秩父宮雍仁親王殿下のスポーツ界に対するご功績を記念する為、昭和34年に開設されたもので、オリンピック大会を中心とする国内外のスポーツに係る記念品が展示されています。 新国立競技場が完成した時には、出陣学徒の碑や秩父宮スポーツ博物館も移設されていることでしょう。 出陣学徒の碑 秩父宮スポーツ博物館に展示されていた写真 次に向かった法雲山仙寿院は、正保元年(1644)紀伊太守徳川頼信の生母・お萬の方の発願により、里見日遥(安房太守里見義康の次子)を開山として創建され、江戸期には、紀伊徳川家、伊予西条松平家の江戸表における菩提寺・祈願所として十万石の格式を以って遇せられ、壮大な堂宇と庭園は、江戸名所の一つとして数えられていましたが、今は敷地も大きく削られ往時を偲ぶ縁も有りません。 法雲山仙寿院 次に、東郷平八郎を祭神とする東郷神社に参詣しました。 東郷平八郎は、弘化4年(1847)12月薩摩藩士東郷吉左衛門の四男として生まれ、昭和9年88歳で死去しました。 日露戦争において、連合艦隊司令長官としてバルチック艦隊を撃滅し、日本を勝利に導いた海の英雄として世界的に名高く、来日艦隊の乗組員も数多く参拝しています。 また、東郷神社では結婚式がよく行われています。 東郷神社 次に、原宿駅を経て国立代々木競技場に向かいました。 ここは、オリンピック東京大会で屋内競技場として使用されましたが、吊り構造により大きな空間が確保され、貝殻のような屋根の曲線が美しい建物は、丹下健三氏の設計によるものです。 国立代々木競技場 手前は第2体育館 第1体育館 経路沿いの2・26事件慰霊の碑及び国木田独歩旧居跡を見学し、次の戸栗美術館に向かいました。 戸栗美術館は、実業家故戸栗亨氏が長年に亘り蒐集した陶磁器を中心とする美術品を永久的に保存し、広く一般に公開することを目的にした美術館であり、収蔵品は7000点で伊万里焼、鍋島焼等の肥前磁器、中国・朝鮮の陶磁器が主体の日本でも数少ない陶磁器専門の美術館です。 美術館内を見学し、次に鍋島松濤公園に向かいました。 この公園は、元紀州徳川家の下屋敷跡で、明治になり旧肥前佐賀藩鍋島家の邸宅となった処です。 邸内に茶園が有り、茶室で茶の湯を立てた時の、その滾る音の「松濤」を以って、「松濤園」と名付けられたと云われています。 その後、区に移管され茶園も廃止され、現在は児童公園として利用されています。 お疲れ様でした 隊友ふれあいウォーキング(大江戸歴史探訪) トップページへ |
村越 和平
3区隊(通信)