野草観察
    5月に出会った野草

長岡 弘
  2区隊
  職種: 普通科


今月は出会った野草が多くなってきました。似かよった仲間や特色ある野草28種を紹介します。

キキョウソウ:花は直径1.5~2㎝ほどの紅紫色です。高さは60㎝ほどになります。道端や草地などでよく見かけます。北アメリカ原産の帰化植物です。
ヒナキキョウソウ:花はキキョウソウよりやや小さくて直径1.5㎝ほど、色は紅紫より紫に近いように見えます。高さは40㎝ほどになります。キキョウソウと同じような生育環境にあり、並んで生えている姿も度々見かけました。こちらも北アメリカ原産の帰化植物です。

  

ムシトリナデシコ:花は直径1㎝ほどの紅紫色です。稀に白花種もあるようですが、まだ出会っていません。高さは70㎝ほどになります。道端や公園内の緑地などで見かけます。南ヨーロッパ原産の帰化植物です。
イヌコモチナデシコ:花は直径1㎝ほどの紅紫色で、高さは20㎝ほどになります。公園内の緑地に咲いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

  

オオバコ:根元の葉の間から高さ10~20cmの花茎を数本のばし、小さな花を穂状にたくさんつけます。花は下から咲き上がり、先ず雌花、次いで雄花、最後には果実になります。アップの写真は、上の方が雌しべでその下は雄しべです。道端や造成地などで見かけます。
ヘラオオバコ:2~8㎝ほどの円柱形の穂に小さな花をつけます。オオバコと同じように花は下から咲き始め、高さは80㎝ほどになります。道端や河川敷などで見かけます。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

  

マツヨイグサ:花は黄色で直径5~6㎝、夜咲きで閉花後には赤みを帯びてきます。高さは1mほどになります。道端(住宅横空調機前のブロックの隙間)で咲いていました。南アメリカ原産の帰化植物です。
ヒルザキツキミソウ:花は淡桃色~白色で中心部は黄色みを帯び、直径5㎝ほど。夜に開花し、日中も開いています。花が白色のものは、しぼむと淡桃色に変わります。高さは60㎝ほどになります。北アメリカ原産の帰化植物です。

  

ベニカタバミ:花は紅紫色で、直径は2㎝ほどです。道端(住宅脇ブロックの隙間)に咲いていました。南アメリカ原産の帰化植物です。
オッタチカタバミ:花は黄色でカタバミ(「3月に出会った野草」⑬)に似ていますが、茎が太くて立ち上がるのが特徴です。高さは10~50㎝です。道端や草地などでよく見かけます。北アメリカ原産の帰化植物です。

  

ニワゼキショウ:花は紅紫色又は白紫色で直径1.5㎝ほどです。花びらには濃い色の筋があり、中心部は黄色、高さは20㎝ほどになります。道端や原っぱなどでよく見かけます。北アメリカ原産の帰化植物です。
オオニワゼキショウ:花はニワゼキショウよりも小さくて直径1㎝ほどですが、高さは逆に50㎝ほどになります。ニワゼキショウと同じような場所で見かけます。こちらも、北アメリカ原産の帰化植物です。

  

ムラサキツメクサ(アカツメクサ):花は紅紫色~淡紅色で、球状に集まってつき直径3㎝ほど、高さは60㎝ほどになります。道端や河川敷などで多く見られます。ヨーロッパ原産の帰化植物です。
セッカツメクサ:ムラサキツメクサの白花種がセッカツメクサです。「雪花」と書き、花色が白いのを雪に見立てたものと思われます。ごく稀に群落の中に出現するようです。荒川右岸の河口から2㎞付近で出会ったときは感動しました。

 

ベニバナツメクサ:個々の花は蝶形をした濃赤色で、直径2㎝ほどの円柱形の穂にたくさんつけています。高さは60㎝ほど、公園内の緑地で見かけました。ヨーロッパ~西アジア原産の帰化植物です。
ハクチョウソウ(ヤマモモソウ):花は開花直後では白色、しばらくすると赤みを帯びてくることが多いようです。2~3㎝ほどの大きさで、高さは60㎝~1mです。道端や河川敷で見かけます。「白鳥草」と思っていましたが、「白蝶草」でした。北アメリカ原産の帰化植物です。

  

ハナヤエムグラ:花は淡紅色~淡紫色で、直径5㎜ほどです。茎は四角形で地を這い、先端が直立して高さは30~60㎝です。公園内の緑地で見かけました。ヨーロッパ原産の帰化植物です。
ウロコナズナ:花は黄白色で直径3㎜ほど、果実は6㎜ほどで卵形をしています。高さは30~50㎝です。道端で見かけました。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

  

ヒメツルソバ:花は紅紫色で、小さな花が直径1㎝ほどの球状に集まってついています。茎は地上を這って広がり、長さは50㎝ほどになります。道端や玄関先などで見かけます。ヒマラヤ地方原産の帰化植物です。
ケキツネノボタン:花は黄色で光沢があり、直径は1.5㎝ほど、高さは30~50㎝です。茎には多くの毛が生えています。湿地や日陰の草地などで見かけます。

  

チャボタイゲキ:花は緑白色で、直径4㎜ほどですが、珍しい形状をしています。高さは10㎝ほどです。公園内の緑地(⑰ハナヤエムグラの隣)で咲いていました。地中海沿岸原産の帰化植物です。
ハイアオイ:花は白色~淡紅色で、直径8㎜ほどです。茎は斜上して50㎝ほどの高さになります。道端で見かけました。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

  

キショウブ:花は黄色で、直径8㎝、高さ1.5mほどです。水辺で見られます。写真は荒川右岸で撮ったものです。ヨーロッパ原産の帰化植物です。
ヤグルマギク:花は青紫色が多く見られますが、花色は多様です。直径は5㎝ほど、高さは30㎝~1mです。道端や空き地などで見られます。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

  

アレチノギク:花は灰黄色で、直径は5㎜ほど、高さは30~50㎝です。道端や造成地などで見かけます。ブロックの隙間に生えている逞しいものも見かけます。南アメリカ原産の帰化植物です。
ブタナ:花は黄色で、直径3~4㎝、高さは80㎝ほどになります。空き地や道端などで見かけますが、昼ごろにはしぼみます。。河川敷では群生しているところもあります。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

  

キツネアザミ:花は紅紫色で、直径は1.2㎝ほどです。葉は柔らかく、棘はありません。高さは90㎝ほどになります。今年の4月に豊洲市場を取り囲む「豊洲ぐるり公園」(江東区立公園)が全面開園されましたが、その園内で、次のオニノゲシと隣り合わせで咲いていました。
オニノゲシ:花は黄色で、直径は2㎝ほどです。葉には鋭い棘があり、触ると痛いです。高さは1mほどになります。道端や空きでなどでも見かけます。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

  


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