山 本  忠 文
 1  区  隊
 職種:通信科

平成19年7月以降JMAS特定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会)カンボジア現地代表としてプノンペンに赴任した山本君からの報告です。

第4回 カンボジアの交通事情  (平成19年8月10日)

 
報道によれば日本も酷暑地獄に突入の様ですね。当地は雨季で短いスコールとそれに続くじりじりするような暑い日ざしがありますが、日によってその様相が変わり暑い日、涼しい日と感じ方が異なります。何れにせよ今の日本と大差ないといったところです。

 さて、カンボジアに来て日本と大きく違うと感じた事の1つに交通事情があります。

 その第1は、この国には公的交通機関が殆ど無いということです。鉄道はあるのですが、貨物専用でそれも1日数本の運行で小生はいまだ1度しかお目にかかっておりません。バスは所謂路線バスというものが無く、列車がない為か長距離のバスが走っておりますが小生は車で移動する故今だ利用しておりません。ベトナムやタイに行くバスもあるようです。このように公的交通機関が貧弱な為自動車、バイクが主たる交通手段になっています。車は大半が日本の中古車です。セダンよりRVタイプの車が多く中古とは言えそこそこの状態の物が走っています。道路はプノンペン市内は殆ど舗装されていますが路側の整備が十分でない為かなり埃っぽくマスクをしている人が多く目に付きます。

 車と同数あるいはそれ以上走っているのがバイクです。中には4人ぐらい乗っている者、子供にミルクをやりながら運転している者もおりその器用さと無謀さに脱帽させられます。車は全てナンバーを付けています(当たり前)が、バイクは半分くらいはナンバーが付いておりません。ヘルメットも1/3くらいしか着用しておりません。

道路はセンターラインや各レーンの表示はあるのですが殆ど無視されています。信号はプノンペンはよく整備され、日本より進んでいると思われる点もございます。信号機に信号が変わるまでの時間が秒単位でカウントダウンされ、これは便利且つ安全だと感心致しております。暑い為か余り長距離を歩いている人を見かけません。休日にウォーキングをしようと市内を歩くのですが、埃と排気ガスが多くかえってて健康を阻害するのでは気にかかります。以上かいつまんでカンボジアの交通事情を短い体験ですがお伝えします。 

業務のほうは、8月3日に18年度分の不発弾の事業を終了し、現在その成果報告作成の最終段階といったところです。

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第5回  仕事は充実! 遊びのほうも・・・・・ (平成19年8月22日)

 来月に不発弾の次期事業が始まる予定で、メンバーも大幅に変わりますので彼らが落ち着くまで見届ける必要があります。又、地雷処理事業は現在継続中ですが小生未だ現場に進出致しておりません。現場はカンボジア北西部のタイ国境に近い所で、片道約7時間の行程ですので日帰りは困難です。9月中旬にプノンペンの事務所を大きな所に移転の予定ですので、それが済んだら行ってこようと思っています。

 こちらでの仕事は、予算の執行に関わる指導.決済、予算要求に関する諸調整、事業の中間報告書、最終報告書の作成、来訪者に対する各種説明、その他現場指導、各種会議への参加、本部事務所の業務指導等多様なものがあり、会社顧問の気楽な稼業から一転自衛隊の現職当時に還った感じで充実致しております。幸い体調もよく、環境にも確り適応しておりますのでご安心下さい。

 遊びの方も、結構楽しんでおりますよ。先日は、さる人の紹介でカンボジアのNo3である環境大臣親子とゴルフを楽しんできました。ゴルフ場は平地部にあるためフラットで河川敷コースに近い感じです。その代りウオーターハザードが数多くありグリーンもアンジュレーションが相当あり然程簡単では有りません。勿論キャディーは各人に一人で、スコアーの記入から全てやってくれます。値段は60$位で我々にとっては安いのですがカンボジアの人でゴルフを楽しめるのは極限られた上流社会の人間だけです。

 又、この前の週末にはカンボジア唯一のビーチであるシアヌークビルに行って参りました。片道5時間ほどのドライブでしたがカンボジアの友人(既に作ってしまった)とJMASの経理担当とで海鮮の珍味を満喫して参りました。余り楽しかったので、次は何処にしようかと3人で相談中です。

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