中埜和男(和童)
幹候:8区隊 職種:通信科
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4月のある日、友人たちと一緒に伊香保温泉とゴルフの旅に出かけました。 昨年4月にオープンした「バスタ新宿」の4階から12時5分、草津温泉行きのJR路線バス「上州湯めぐり号」でスタートしました。 練馬から関越道に乗り、渋川駅などを経て14時42分定刻に伊香保石段街に到着しました。 車内にはトイレもあり、快適なバス旅行でした。 夕食にはまだ時間があったので、伊香保神社にお参りすることにしました。 まず伊香保ロープウェイで標高932mの見晴らし台まで登ります。 頂上付近には水仙の花が咲いていました。 この日はいい天気で、ロープウェイの宣伝通り天下の絶景が展開されていました。 右手には榛名山、妙義山と並んで上毛三山の一つに数えられている赤城山(標高1828m)が見えました。 正面には子持山の背後に武尊山(ほたかやま・標高2158m)が見えます。 武尊山は、群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境にある火山です。 (赤城山) (子持山の向こうに武尊山) 左手には小野小山の向こうに谷川岳(標高1977m)が見えます。 谷川岳は群馬と新潟の県境にあり、周囲の万太郎山・仙ノ倉山・茂倉岳などと合わせて谷川連峰と呼ばれ、さらにその左手は苗場方面に連なっています。 すぐ手前の町が伊香保温泉街です。 (小野小山の向こうに谷川岳) (伊香保温泉街) 展望台から山道を膝の痛みを気にしながらテクテクと下って伊香保神社に到着しました。 この神社は伊香保温泉を守る神社で、主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなびこなのみこと)で、温泉・医療の神を祭っています。 伊香保神社は渋川に移転する前は三宮神社(北群馬郡吉岡町大久保)で、「いかほ」(榛名山も含むこの地域の旧称)の山々を山岳信仰の場とした「いかつほの神」が祭神だったそうです。 石段に並ぶ店で名物の「湯の花まんじゅう」を食べてみると懐かしいいい味がしました。 石段の途中で昨年の大河ドラマ「真田丸」の貼り紙を見かけました。 伊香保の最寄りの渋川駅から上越線に沿って北へ約20km行くと沼田城跡があります。また、渋川駅から北西へ吾妻線(あがつません)に沿って約30km行くと岩櫃城跡があります。 沼田城や岩櫃城は「真田丸」の中でも登場する真田氏ゆかりの城でした。 渋川から岩櫃城へ行く途中に中之条町がありますが、小渕恵三総理大臣はこの町で生まれました。 さて、ちょうどいい時間になったので、旅館に入りました。 「お宿 玉樹」というきれいな旅館です。 風呂良し、部屋良し、料理良し、酒良し、おもてなし良しの大変結構な宿でした。 伊香保温泉は遠い昔から湯治場として人気を博していました。 湯の中に含まれる鉄分が酸化し独特の茶褐色になるため「黄金の湯」と呼ばれる湯で有名したが、最近、無色透明の温泉が発見され「白銀の湯」と名づけられました。 「お宿 玉樹」では「黄金の湯」と「白銀の湯」の露天風呂から雄大な景色を楽しみました。 夕食後は定番のカラオケ二次会に湯の町に出かけました。 昼間見た時は、「ここはちょっとなあ」と尻込みをしていた店ですが、酒で頭がしびれ、夜のネオンが七難を隠してくれたので、気持ち良くお店に入りました。 超熟女に相手をしてもらって古い唄や新しい唄などを歌っていると若者集団が入ってきました。若者5人に若いコンパニオン5人という豪勢な集団で、我々シニア組は羨望の眼差しで見ながら、「この若者たちのどこに支払い能力があるのだろうか」などと要らぬ心配をしたりしました。 明日のゴルフの予定もあり、「老兵は消え去るのみ」とほどほどの所で引き揚げました。 翌日も絶好のゴルフ日和に恵まれ、宿からすぐ近くのゴルフ場でプレイをしました。 練習グリーンに植えられた松がマダガスカル島のバオバブの木のように立派な枝を張っているのが気に入りました。 ソメイヨシノが散って、「八重桜」が咲き始め、木々が新緑にかがやく中を、スコアを気にすることもなく、キャディーさんと気楽に話をしながらプレイするシニアのゴルフを楽しむことが出来ました。 ゴルフを楽しみ、アフタードリンクを楽しんだ後、JRバスで帰路へ。 ぐっすり眠っているうちに定刻「新宿バスタ」に到着しました。 大変結構な旅でした。
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