中埜和男(和童)
幹候:8区隊 職種:通信科
明治神宮秋の大祭で、尺八の奉納演奏をしてきました(その他多勢の一員として)。 秋の大祭は11月1日から3日までの3日間開かれ、流鏑馬、能、狂言、舞楽、邦楽、弓道、合気道などが奉納されます。11月3日は「文化の日」ですが、元々は明治天皇の誕生日でした。 明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后をお祭りする神社で、初詣には例年日本一多数の参拝者が訪れます。 11月1日、午前中、激しく雨が降っていましたが、有難いことに昼前には雨もあがり、外で演奏が出来そうになりました。原宿駅から、南参道へ向かいました。 話には聞いていましたが外人さんがいっぱいいるのにはいきなり驚かされました。 本殿への参道の両脇には立派な森が続いて、雨上がりの木漏れ日の中を進みました。 明治天皇は1912年(明治45年)7月20日、昭憲皇太后は1912年(大正3年)4月11日に亡くなられました。明治天皇は崩御後、京都の伏見桃山陵に葬られましたが、東京に神宮を建設したいとの運動が起こり、神宮建設は1915年(大正4年)から開始されました。 建設された地は、明治天皇が「うつせみの代々木の里はしづかにて都のほかのここちこそすれ」と詠まれた代々木の南豊島世伝御料地でした。 また、全国から国民が労力奉仕に自発的に参加し、1920年(大正9年)11月1日に明治神宮が創建されました。 今年は創建96年になり、立派な森が残されています。 参道には清酒のこも樽が献納されていましたが、樽に入ったワインも献上されていました。 ワインは明治天皇が西洋の酒を好まれたこともあり、ブルゴーニュ東京事務所代表の佐多保彦氏の呼びかけでブルゴーニュ地方の醸造元各社から献納されたものだそうです。 参道を進んで行くと、南参道と北参道の出合い口のところに大鳥居(第二鳥居)があります。 高さが12メートル、幅が17.1メートル、柱の太さが直径1.2メートル、重さが13トンもあり、木造の明神鳥居としては日本一の大きさですが、この大鳥居は二代目です。 一代目の大鳥居は明治神宮が創建された大正9年に完成した樹齢1200年以上の檜の鳥居でしたが、昭和41年落雷により破損してしまいました。 東京で材木商を営む川島康資さんが大鳥居を奉献させていただきたいと願い出て、台湾まで檜材を探しに行き、標高3300mの丹大山の山中で樹齢1500年を超える檜の巨木を発見し、台湾現地の人々の協力によって東京に運んでくることが出来たそうです。 更に進んで新たに建てられた鳥居の出迎えを受けました。 鳥居をくぐると秋らしく菊花展が開かれていました。外人さんに人気の盆栽も出展されていました。 本殿に近づくとまたまた外人さん達に出会いました。 今日は本殿の前の舞台で演奏しますが、着いた時にはまだ神社の人が我々の奉納演奏の前に、雨でぬれた舞台を拭いているところでした。 演奏前に本殿でお参りをしましたが、全国から団体でお参りに来ていました。 この日の邦楽献納は、生田流筝曲の藤井泰和ご一門による「越後獅子」と、琴古流尺八の藤井治童一門による「三谷菅垣(尺八三部合奏)」です。 メインの「三谷菅垣(尺八三部合奏)」献納の写真が会誌「竹の心」に載っていましたのでアップしました。
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