中埜和男(和童)
幹候:8区隊
 職種:通信科


コロナ騒ぎのせいで4か月ほど自粛していましたが、緊急事態宣言も解除されたので体力回復を兼ねてぶらぶら歩きをしてみました。
先ずは原宿から。竹下通りから人通りが消え去ったのには驚きましたが、今では賑わいが戻っています。
東京都内最古の木造駅舎として永年馴染んできた原宿駅が令和2年3月21日から新しくなっていますね。

 

原宿の新駅は機能的になり、プラットフォームから零れ落ちそうになりながら歩いていた悲惨な状況は改善されたようです。
古い駅舎は解体して防火地域の基準にあった材料を用いて建て直すそうです。

 

つづいて、渋谷駅に行ってみました。
埼京線の新しいプラットフォームに湘南新宿ラインの電車が止まっていましたが、この埼京線のレールは6月1日に恵比寿の方から人力作戦で350m引っ越して来たそうです。
恵比寿ガーデンプレイスへは不便になったけれど、山手線や私鉄への乗り換えが便利になったでしょうね。
渋谷駅前の忠犬ハチ公や、青ガエル案内所(東急5000系車両電車)はもうすぐ秋田に引っ越しするようですが、世界的に有名なスクランブル交差点はそのまま残るようです。

 

東急百貨店は取り壊し予定で閉店になっていました。
地下鉄銀座線への入り口も閉鎖されていました。東急百貨店は銀座線で分断されて随分使い勝手の悪いデパートだったですが、リニューアルオープンする時はスッキリすることでしょう。
国道246号方面などに出るバスの発着所も仮設時代が長く無茶苦茶でしたが、駅前ビルの再建が進み、歩行者用デッキも整備され、地下駐車場の出入り口(?)も出来て機能的になりそうです。
東急東横線は渋谷から代官山・中目黒へは既に地下に潜りましたが、その跡地の整備が大々的に進められています。どんなふうになるのか楽しみです。

 

山手線に30番目の新駅「高輪ゲートウェイ」駅が令和2年3月にオープンしました。
隈研吾さんが設計したそうで木造と聞いていましたが、鉄骨造りのように見え、スッキリしたカッコいい駅舎です。
駅前は更地状態で、新しい町が姿を現すのはまだ4〜5年かかるようです。

 

駅の中を「お掃除ロボット」のようなものが歩いていたので聞いてみますと「警備ロボット」らしくて、不審物や火災を検知するそうですが、酔っぱらいを検知する能力はないそうです。
「高輪ゲートウェイ」駅から品川駅方向を見るとこんな感じです。ここは品川と田町の間にあった車両基地を整備・再配置をして新駅を作ると共に駅前を整備してビジネス街を生み出したものです。

 

この駅は山手線と京浜東北線が使用しますが、京浜東北線の上りは「高輪ゲートウェイ」駅を出て「田町」駅に向うとすぐジャンプ台を登り始め、この下を山手線の上りがくぐります。
京浜東北線の上りは直ちにジャンプ台を下りて、田町駅のすぐそばの跨線橋をくぐります。アップダウンのすごい芸の細かい運行は見飽きることがありません。多分このジャンプ台の設計者はジェットコースターが好きなんでしょうね。

 

さて、お次は新橋をぶらぶら歩いてみましょう。
「ゆりかもめ」の駅がある汐留出口には「鉄道唱歌」の碑があります。ここは「汽笛一斉新橋を・・」と歌われた我が国の鉄道発祥の地です。

 

更に歩いて行くと汐留シオサイトに至ります。犬のベンチや時計台がオシャレですね。

 

シオサイトには日本テレビタワーやカレッタ汐留の電通本社など、超近代的なビルが林立しています。
このスマートな電通本社ビルの中では「事業継続支援金」の支給作業が行なわれているのでしょうか?

 

新橋駅の反対側(西口)にまわるとSL広場があります。
いつもサラリーマンや酔っぱらいのおじさん達がインタビューを受けている広場です。
駅から続く飲み屋街も元気に回復しているようでした。

 

新橋駅に烏森口改札がありますが、これは烏森神社方面の改札口という意味です。
烏森神社は平安時代に創始された由緒ある神社で必勝祈願の成就、商売繁盛、技芸上達、家内安全と有難さ満載の神社です。
更に歩いて行くと、新しい神社に出会いました。
日比谷神社で平成21年に、環状2号線の建設に伴って建造され、新橋の町会や汐留シオサイト地区の氏神様だそうです。
新築の神社のように見えますが、元は日比谷公園の大塚山に鎮座し、日比谷稲荷明神と呼ばれていたそうです。

 

日比谷神社から真っ直ぐの道が伸びています。
環状2号線新虎(新橋―虎ノ門)道路はマッカーサー道路と呼ばれて中々開通しなかった道路です。
その先にあるのが、「虎ノ門ヒルズ」で、中心になっている森ビルは平成26年に完成していますが、今年の6月に東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅が神谷町と霞ヶ関駅の間にオープンしました。

 

「虎ノ門ヒルズ」の傍に「愛宕神社」があります。 と言うとバチが当たるでしょう。
「愛宕神社」の傍に「虎ノ門ヒルズ」があるのです。愛宕神社の急な石段は「出世の石段」と呼ばれ、その由来は講談で有名な「寛永三馬術」の中の曲垣平九郎の故事にちなんでいます。
詳しいことは神田伯山師匠に聞いてみてください。

 

愛宕神社のある「愛宕山」は標高25.3mで天然の山としては東京23区内の最高峰です。
山頂にはNHKの放送博物館がありますが、NHKの前進の東京放送局(JOAK)は1925年から1938年まで、この愛宕山の放送局から、電波を発射していました。
虎ノ門と築地を結ぶトンネルはオリンピックに間に合うかどうか気を揉ませてくれましたが、オリンピックが延期されたので、十分間に合いました。

 

さて、「虎ノ門ヒルズ」駅の雄姿を見ておこうと足を延ばしましたが、まだまだ未完成な感じで、辺り一面工事現場の様相で寂しい姿でした。
東京メトロ銀座線の「虎ノ門」駅とも繋がっているらしいですが、ぶらぶら歩きで疲れていたので確認には至りませんでした。

 

 
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