中埜和男(和童)
幹候:8区隊
 職種:通信科


コロナに脅かされて自粛生活も早や6か月。それに今年の梅雨は長く8月1日にようやく梅雨が明けた。
先日散歩をしていた時に見かけたサルスベリの若木が初々しく写真を撮っておこうと思ってカメラを持って散歩に出かけた。
8月は暑いばかりで、心和ます花も少ない中で、サルスベリはいいですね。その中でも若木は爽やかで一層心を和ましてくれます。
サルスベリを撮影した後、勿体ないので葛西臨海公園の写真も撮っておこうと決めて、公園の裏口から入りました。
この公園は入場無料なので堤防を乗り越えて裏口入園しても誰からも怒られることはありません。
旧江戸川の向こうに東京ディズニーランドのホテルが見えます。クレーンが沢山作業をしているようなので何やら新しい企画でも立てているのでしょうか。 

  

旧江戸川の河口は葛西海浜公園になっていて2年ほど前にラムサール条約の登録地になっています。
今日は引き汐で干潟が広がっています。
冬場は渡り鳥の越冬地になっていたりして賑やかですが、夏はやや鳥がすくないような感じです。
臨海公園がオープンした頃は樹木もまだ弱々しく、つっかい棒なしでは生きて行けない様子でしたが、今はうっそうと茂った原始林のような雰囲気になっています。
浜辺から誰が吹くのかケイナ(ペルーの笛)のフォルクローレの音が聞こえてきました。
リュウゼツランらしい白い花がきれいに咲いていました。
ところで葛西臨海公園は東京都建設局の所管、葛西海浜公園は東京都港湾局の所管になっていますが、勢力争いとかあるんでしょうか?私としてはどちらでもいいんですが・・・

  

鳥類園のウォッチングセンターでは渡り鳥のことなどいろいろ勉強できるようになっています。
セミ取り網を持った家族が入って行きました。
園内には巡回列車も走っていて子供たちに人気があります。

  

臨海水族園が建てられてからもう30年くらい経ちますが、建設当時はイルカショーの施設にしようとか色々検討されました。結局マグロの回遊施設をメインにすることになり、建築家谷口吉生さんが設計したそうです。
5年以上も前の話になりますが、水族園のマグロが全滅して悲しくなりましたが、今ではしっかり立ち直って子供達を喜ばせています。
この水族園も寄る年波に勝てず、建て替えかリフォームかで悩む年頃になりました。   

     

中央広場にやって来ました。
ガラス張りの立派な施設がありますが、中に入ると葛西の歴史が分かるパネルが展示されています。
ここは葛西三枚洲と呼ばれて海苔の養殖やアサリなどの漁が盛んな漁場豊かな海でしたが、地下水の汲み上げ過ぎによる地盤沈下や台風による水没によって放棄され、その後埋立てられて公園に変身したそうです。
広場にはラベンダーなど季節の花々が植えられており、皆の目を楽しませてくれます。
私は昔からこの広場に大きなジャングルジムを作ると子供たちが喜ぶだろうなと思っていますが未だ実現されていません。
まあ、仕方がないかなとあきらめていますが・・・

  

この臨海公園からお台場や豊洲や浅草などへ水上バスが運行されていますが、今はコロナのせいで欠航続きです。
公園の向こうの荒川の対岸には新木場のヘリポートがありますが、この付近は江戸時代末期に直下型地震の震源だったようです。
サイクリングの人達が入れ替わり立ち代わり訪れており、大観覧車のそばではひまわりをバックに家族写真を撮っていました。いい思い出ができるといいですね。

  

公園内にある吊り橋をサイクリングの人達が渡って行きました。
荒川や江戸川の堤防伝いのサイクリングコースになっています。
近くにオリンピックのカヌー会場があり、準備万端整っていますが、オリンピックが延期されたのでひっそりと晴れの日を待っています。

  

葛西臨海公園の案内板がありました。裏口入園をしたために最後の最後に案内板に到達したのはやや問題があったようです。
さて、公園のぶらぶら歩きを終えて家路を辿りましたが、美しい花が目に入ってきました。
夏の花、夾竹桃かなと思って近づいて行くとサルスベリでした。本日の散歩の始めと終わりをサルスベリで飾れる幸運を川柳にしました。
「サルスベリ 我が川柳は みなスベリ」

  

 
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