中埜和男(和童)
幹候:8区隊
 職種:通信科

  米・中・日 国歌くらべ

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先日、アメリカでバイデン大統領の就任式が挙行されました。物々しい警戒の中、バイデン大統領就任演説以上にレディー・ガガの国歌独唱がひときわ目立っていました。
この機会に米・中・日の国歌を聞き較べて、これから展開されるであろう米中の厳しい凌ぎあいと日本の進むべき道などを考えてみたいと思います。
なお、国歌の解説及び独唱等はインターネットから借用しました。

1. アメリカ国歌『星条旗』(The Star-Spangled Banner)

      

『星条旗』の歌詞は、1812年に勃発した米英戦争における史実が元になっています。
弁護士のフランシス・スコット・キーがイギリス海軍の艦砲射撃に耐え抜いたマクヘンリー砦と星条旗を讃える詩「マクヘンリー砦の防衛 The Defence of Fort McHenry」を書き、後に流行歌「天国のアナクレオンへ」のメロディに合わせて歌われるようになりました。
その後、1931年3月3日にアメリカ国歌として法制化されました。

    レディー・ガガの『星条旗』(YouTube,2021年)

    マライアキャリーの『星条旗』(YouTube,2006年)
   
1. Oh, say can you see,
by the dawn's early light
What so proudly we hailed
at the twilight's last gleaming?

Whose broad stripes and bright stars,
through the perilous fight.
O'er the ramparts we watched
were so gallantly streaming?

And the rockets' red glare,
the bombs bursting in air,
Gave proof through the night that
our flag was still there,

Oh, say does that star-spangled
banner yet wave.
O'er the land of the free
and the home of the brave!

おお、見えるだろうか、
夜明けの薄明かりの中
我々は誇り高く声高に叫ぶ


危難の中、城壁の上に
雄々しく翻(ひるがえ)る
太き縞に輝く星々を我々は目にした


砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中
我等の旗は夜通し翻っていた



ああ、星条旗はまだたなびいているか?
自由の地 勇者の故郷の上に!
2. On the shore dimly seen
through the mists of the deep,
Where the foe's haughty host
in dread silence reposes

What is that which the breeze,
o'er the towering steep.
As it fitfully blows,
half conceals, half discloses?

Now it catches the gleam
of the morning's first beam.
In full glory reflected,
now shines on the stream.

     
濃い霧の岸辺にかすかに見える
恐れおののき息をひそめる敵の軍勢が



切り立つ崖の向こうで
気まぐれに吹く微風に見え隠れする



朝日を受け栄光に満ちて輝きはためく
星条旗よ、長きに渡り翻らん
自由の地 勇者の故郷の上に!
3. And where is that band
who so vauntingly swore,
That the havoc of war
and the battle's confusion.

A home and a country
shall leave us no more?
Their blood has washed out
their foul footstep's pollution.

No refuge could save
the hireling and slave.
From the terrors of flight
or the gloom of the grave.

And the star-spangled banner in
triumph doth wave.
O'er the land of the free
and the home of the brave!

戦争による破壊と混乱を
自慢げに断言した奴等は何処へ



家も国もこれ以上我々を見捨てはしない
彼等の邪悪な足跡は
彼等自らの血で贖(あがな)われたのだ


敗走の恐怖と死の闇の前では
どんな慰めも傭兵や奴隷達の救いたりえず



勝利の歓喜の中、星条旗は翻る
自由の地 勇者の故郷の上に!
4. Oh, thus be it ever
when freemen shall stand
Between their loved ones and
wild war's desolution.

Blest with victry and peace,
may the heav'n-rescued land.
Praise the pow'r that hath made
and preserved us a nation.

Then conquer we must
when our cause it is just.
And this be our motto:
"In God is our trust!"

And the star-spangled banner in
triumph shall wave,
O'er the land of the free
and the home of the brave!

  
愛する者を戦争の荒廃から
絶えず守り続ける国民であれ



天に救われた土地が
勝利と平和で祝福されんことを願わん
国家を創造し守り賜(たも)うた力を讃えよ


肝に銘せよ 我々の大義とモットーは
「我等の信頼は神の中に有る」ということを



勝利の歓喜の中、星条旗は翻る
自由の地 勇者の故郷の上に!



2. 中華人民共和国国歌 『義勇軍行進曲』 

      

『義勇軍行進曲』は、1935年に制作された中国抗日映画「風雲児女」の主題歌として作曲され、中華人民共和国の建国当初には暫定的な国歌として決定されました。
文化大革命の最中には、毛沢東を讃える『東方紅』が事実上の中国国歌として扱われましたが、現在では『義勇軍行進曲』が国歌に戻りました。

    軍楽隊による『義勇軍行進曲』(YouTube) 

起来! 不愿做奴隶的人们!
把我们的血肉,筑成我们新的长城!
中华民族到了最危险的时候
毎个人被迫着发出


起来! 起来! 起来!
我们万众一心,
冒着敌人的炮火,前进!
冒着敌人的炮火,前进!
前进! 前进! 进!最后的吼声

いざ立ち上がれ 隷属を望まぬ人々よ!
我等の血と肉をもって
我等の新しき長城を築かん
中華民族に迫り来る最大の危機
皆で危急の雄叫びをなさん

起て!起て!起て!
万人が心を一つにし
敵の砲火に立ち向かうのだ!
敵の砲火に立ち向かうのだ!
進め!進め!進め!

3. 日本国歌 『君が代』

      

歌詞は平安時代前期の勅撰和歌集『古今和歌集』にある「よみ人知らず」の和歌です。
当初は「祝福を受ける人の寿命」を歌ったものでしたが、転じて「天皇の治世」を奉祝する歌になりました。
1880年(明治13年)に曲が付けられ、国歌として歌われ、1999年(平成11年)に「国旗及び国歌に関する法律」で正式に日本の国歌として法制化されました。
世界で最も古くて、最も短い国歌です。

    女子高生 冨永春菜さんが歌う『君が代』(YouTube)

君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
苔のむすまで

以上、米中日の国歌を紹介しました。
米国や中国が厳しいつばぜり合いをする中で、心やさしい日本が無事に生き残れることを祈っています。

 
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