中埜和男(和童)
幹候:8区隊
 職種:通信科

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コロナに脅かされてもう一年半になります。自粛自粛の毎日で、散歩が重要なイベントになっています。
朝起きて、散歩に出かけるときは浮き浮きした気持ちになり、道端の草花が目も心も癒してくれます。
ワクチンを打ってコロナに捕まらず、何とか元気にこの難局を乗り越えたいと思います。

さて、雨上がりの道を歩いていると紫と白の鮮やかな花が目につきました。
家に帰ってから、妻に「グラジオラスかなあ?」と聞いてみると「アヤメじゃないの?グラジオラスはもっと花が沢山つくでしょう」とのこと。
アヤメと菖蒲とカキツバタの違いも毎回聞いては忘れの繰り返し、学習効果のない私ですがアヤメの美しさには驚かされます。

雨上がりの紫色の花がみずみずしく、葉っぱも伸びやかな花が目に入りました。
野草博士の長岡弘君に尋ねると「しらん」という花でした。漢字では「紫蘭」と書くそうです。
結構、町の至る所で美しい紫の花が目に入ってきますが、爽やかな感じがします。

  

道端に大きなユリのような花が咲いていました。
家に帰って妻に聞くと「アマリリスよ。去年も聞いたでしょう。保育園の傍に咲いていたでしょう」ということでした。
そう言われると去年も聞いたような気がします。毎年聞いて、毎年忘れ、毎年新鮮な驚きを持ってアマリリスを見ることが出来ると幸せな気がします。
後日、写真を撮っているとご高齢の婦人と介護をしている若い女性が通りかかりました。婦人が「何という花ですか?」と聞いてこられたので「アマリリスですよ」と答えると、「ああそう、これがアマリリスなの。ありがとうございました」と喜んでおられ、介護の女性も「これがアマリリスなんですね」と感心したように声を上げました。
私もなんだかいい事をしたなと一日満ち足りた気分になりました。

  

シャクナゲの花を見るといつも安藤千年君(6区隊・三重県在住)のことを想い出します。
もう、50年ほど前のことになりますが、安藤君が自衛隊のエベレスト登山隊に参加して、見事にエベレスト登頂に成功しました。
同期生による祝賀パーティが市ヶ谷会館で開かれ、私も参加しましたが、安藤君の挨拶があり、「酸素ボンベなしで登頂できた」とか言っていたような気がします。
遠い昔のことで本当にそんなことを言ったのかどうか、確信はありませんが・・・
その時、安藤君が披露してくれたエベレスト遠征のスライドには次から次から飽きることなく真っ赤なシャクナゲの花が写っていました。
「エベレストの色の無い世界から下界に下りてきて、色鮮やかなシャクナゲを見ると無性に写真が撮りたかった」と言っていたのを思い出します。

  

散歩道の途中に花で埋もれるほどの旧家があります。
この家のシャクナゲが毎年きれいに咲くので一度写真を撮りたいと思っていましたが、今年やっと撮ることが出来ました。
垣根からちょっと離れた所に植えられているので、これ以上近づけずこれで精一杯です。

右の白い花はシャクナゲの仲間で、清楚な顔立ちをしています。
私が写真を撮っているとウォーキング中の妙齢なご婦人が立ち止まって花をのぞき込みました。私が葉っぱの形から推測して「シャクナゲの仲間でしょうかねえ?」と尋ねると「アメリカシャクナゲですね」と教えてくれました。私が「いい顔つきをしてますねえ」と言うと「本当ですねえ」と答えてくれました。
会話を通じて少し脳が活性化されたいい時間でした。

  

五月は「さつき」と言いますが、「さつき」と「つつじ」の違いは何度聞いても分かりません。
盆栽にするのは「さつき」、生け垣にするのは「つつじ」という区分でいいでしょうか?
久留米の幹部候補生学校の「クルメツツジ」は鮮やかで見事でしたねえ。
「ドウダンツツジ」と普通の「ツツジ」が並びあって植えられています。やや刈り込みが足りないようですが元気に育っているので、良しとしましょう。

  

雨上がりの「ツツジ」もいいものですね。花びらの上で水滴が光っているのもステキです。

  

「薔薇」は愛好家が品種改良をして、多様な花を見ることが出来ます。
丹精された薔薇をバラ園で見るのもいいですが、道端や個人の庭で見事なバラを見つけるとバラの美しさと、手入れをしている愛好家の喜びが感じられます。

  

花ではないのですが、木の実が大きくなっていました。
「ロウバイ(蝋梅)」の黄色い花は梅の花と同じ頃に咲きます。ロウ細工のようなプラスチックのような花が咲きますが、今は青い実が出来ています。もうすぐ黄色い実になるでしょう。

「びわ」ももうすぐ熟れそうです。街路樹のため間引きをしていないので、数多くの実がついています。

  

左の赤い花は「ブラシの木」です。
はじめてこの花を見た時は驚きましたが、昔、「亀の子たわし」のような材料でできたこんなブラシが確かにありました。
醤油を一升瓶で量り売りしていた頃、空き瓶の中をこんなブラシで洗っていたような記憶が微かに甦ってきます。

右の青い花は20cmくらいの大きさで、近所のお宅の玄関先に植えられており、垣根越しに写真を撮ってきました。
妻がよく知っているお宅なのですが、残念ながら私は付き合いが無いため、その家の人を呼び出して花の名前を聞きだすことは出来ませんでした。
垣根越しに写真を撮るときは何かコソ泥の下見と間違われそうでやや落ち着きません。
青い大きな花はてっせん(クレマチス)のようだという情報をいただきました。

  

ポピーの花盛りです。
ポピーはケシ科の花で種類も多いそうです。モルヒネなどの麻薬になるポピーもありますが、日本で見かけるポピーは麻薬とは関係ないそうです。
海外旅行をしていた時も、道端に色鮮やかなポピーを見かけて、世界の人々に愛されているんだなと思いました。

  

白やピンクのポピーも可愛いものです。強い個性を押し出すこともなく穏やかに咲いています。

  

白い花は目立たなく名前も分からないものが多いですが「ハコネウツギ」だけはピンクが混ざった花で何とか分かります。
箱根だけでなく色々な所で咲いているようです。

白い花に黒いアゲハ蝶が止まっていましたが、カメラを持っていなかったのでいい写真を撮り損ないました。

  

道端で「あざみ」のような花を見つけました。
昔、伊藤久男の「あざみの歌」が大流行し、NHKののど自慢では「山には山の憂いあり・・」の歌を大勢の人が挑戦し、この曲を歌うと結構合格の鐘3つがなっていた記憶があります。
私もこの花を見ると「やまにはやまの〜」と歌が勝手に出てきますが、妻に聞いてみると「これはとげが無いからあざみじゃなくてクローバーの仲間じゃないの」ということでした。クローバーに混ざって咲いているのでそうかも知れません。あるいは「ムラサキツメクサ」かも知れません。
春先に「黄色いクローバー」を見かけましたが、子供の頃、安心して白い四つ葉のクローバーを探していたのは幸せな時代だったのかも知れませんね。

  

「松葉牡丹」のような赤い小さな花を見かけました。赤い色がひときわ鮮やかで見とれてしまいました。
多分「松葉牡丹」ではないと思いますが、本当の名前はまだ分かっていません。

「源平かずら」の花を最初に見たのは20年ほど前になります。赤と白の小さな花が可愛らしく、それ以降、通りがかりの家の前などでこの花を見かけると「源平ちゃん」と呼びかけていました。
先日も道端で紅白の花をつけた「源平かずら」を見かけた時には懐かしさが甦ってきました。

  

季節が進むとアジサイなどが次々と登場してきますが、今日はこの辺で失礼します。

 
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