中埜和男(和童)
幹候:8区隊 職種:通信科
コロナのせいで外出するのが億劫になっていたが、季節が進み美しい秋がやって来たので、街角ウォッチャー魂がうずうずして東京の景色を写真に収めることにしました。 最初は國神社から。平日だったので人出は少なく、大村益次郎の像がスッキリと立っていました。 神門、中門を通って拝殿に進み、お参りをしました。 安倍さんも首相を下りてやっと静かにお参りができたようですね。 拝殿の横に遊就館があり、遊就館の前には戦没馬慰霊像、鳩魂塔、軍犬慰霊像があります。 さらに、本殿の奥にまわると神池庭園があり、池の表面にはすぐ近くにある法政大学のキャンパスビルが写っていました。 市ヶ谷から四ツ谷に続くJR中央線沿いの土手は春には花見の名所ですが、今は落ち葉が敷き詰められています。 四ツ谷駅前にあった小学校や公務員宿舎を再開発して「コモレ四ツ谷」という地上31階、地下3階、145mの複合ビルが建っています。 下の右の写真は平成29年に四ツ谷駅前を撮った写真ですが、綿半ビルの看板は映画「君の名は。」の名シーンになっていました。しかし今では「コモレ四ツ谷」の傍でひっそりと生きています。 四ツ谷の駅前に上智大学がありますが、教会が主な建物でした。今ではキャンパスのビルが林立しています。 交差点の反対側にはお嬢様学校として有名な雙葉中学校・高等学校があります。 駅前の「しんみち通り」はまだ残っていますが、そのうち再開発されるという噂を聞いたことがあります。 入口のラーメン屋さんは比較的新しく、以前は漢方薬の薬屋さんでした。 新宿から小田急の各駅停車で3つ目の駅が「代々木八幡」駅です。 駅を出ると「山手通り」が通っています。昔はごちゃごちゃしていましたが、今はきれいに整備されました。 この山手通りの地下約60mを東北道と東名道を結ぶ首都高速中央環状線の山手トンネルが走っています。 中央分離帯にある白いタワーは山手トンネルの換気塔です。 代々木八幡宮は以前から気にかかっていたのですが、今回やっと参拝することが出来ました。 標高32mにあるやや小さな神社は鎌倉時代の創建で、近々810年になる歴史のある神社です。 この神社の境内から石器時代の遺物が発掘されたそうです。 代々木八幡宮のことが気にかかっていた一番の理由は、直木賞を受賞した女流作家平岩弓枝さんが代々木八幡宮の一人娘だったということを「ラジオ深夜便」で聞いていたからでした。 平岩弓枝さんは昭和7年生まれで、現在の88歳「御宿かわせみ」の作者です。主演の高島礼子のテレビ時代劇は良かったですね。 この神社はパワースポットとしても有名で、新宿の近くにあるからか、江戸時代の稲荷信仰の名残なのか、「代々木出世稲荷大明神」が祀られていました。 小田急「代々木八幡」駅から一駅新宿寄りに「参宮橋」駅があります。 私は明治神宮にはいつもJR原宿駅からの参道沿いに参詣していたのですが、今回初めて「参宮橋」駅から参詣することしました。 この道は「西参道」で、原宿駅からの「南参道」はうっそうとした巨木の道を通って行きますが、西参道コースは明るいのどかな経路になっています。広場の向こうにドコモタワーがそびえています。 初詣の時は人混みでいっぱいですが、今日は空いており、コロナ感染の心配もなく参詣できました。 今年は明治神宮の鎮座百年の節目にあたっており、天皇皇后両陛下、上皇ご夫妻や眞子様佳子様も参拝されています。 明治神宮には菊の花が似合いますが、笠間稲荷神社から美しい菊が奉納されていました。 新宿御苑の秋を感じに行きました。 先ずJR新宿駅の西口から連絡通路を通って東口へ出ましたが、この通路は最近できたもので随分便利になりました。 東口から新宿三丁目への通りはいつも賑やかです。 「ビックカメラ」と「ユニクロ」が合体した「ビックロ」はコロナ以前は中国からの旅行客で溢れていましたが、今は落ち着いたようです。 新宿三丁目からすぐの所に「新宿御苑」があります。 ここは昔「桜を見る会」で有名だったところです。今は秋なので入り口には立派な菊が飾られていました。 65歳以上の入場料250円を払って中に入ると、親子連れが草の上でのんびりと遊んでいました。 丁度、菊の展示会が催されていたので覗いて見る事にしました。 立派な菊が展示されていました。 日本庭園がいい雰囲気を出していました。 ねずみ色のサギ(アオサギのようです)が首を伸ばしたり、縮めたり、小魚でも狙っているんでしょうか。 丹精込めて見事に育てられた菊がたくさん展示されており、250円の入場料でくたくたになるまで楽しませてもらいました。 渋谷駅から国道246号を東急バスで15分ほど行くと三宿の交差点に差し掛かります。 ここを曲がって500mほどの所に世田谷公園があり、いつも親子連れが楽しそうに遊んでいます。 この公園を通り抜けると陸上自衛隊の三宿駐屯地があります。 この駐屯地には自衛隊中央病院、陸上自衛隊衛生学校、部隊医学実験隊や防衛装備庁の電子装備研究所などが所在しています。以前、防衛庁の技術研究本部がこの駐屯地にあり私も勤務していましたが、今では市ヶ谷駐屯地に引っ越しました。 三宿駐屯地には昔から立派な桜並木があり、春には駐屯地を地元の人たちに開放して花見や通り抜けを楽しんでいました。 自衛隊中央病院は平成21年に新しい病院に生まれ変わり地域の患者さんの治療にもあたっています。 今回のコロナ騒ぎでは、中央病院は政府チャーター機による中国・武漢からの帰国者やクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗員乗客等感染症患者の治療を行いました。これらの活動を通じて院内感染者を出さなかったことでNHKの特番で放映されました。 陸上自衛隊衛生学校、部隊医学実験隊も海外での災害派遣で医療支援にあたっています。 さて、渋谷に戻って散歩を続けます。 東急百貨店が解体工事中のためモアイ像は窮屈な思いをしていました。忠犬ハチ公は秋田に行ってしまったと思っていましたが、まだ渋谷でご主人を待っていました。 スクランブル交差点を横目に見て宮益坂に向います。 渋谷駅も工事中ですが駅ビル(スクランブルスクエア)とヒカリエが完成しています。 宮益坂方向にぶらぶら歩いているとお祭りの縁日の屋台が出ていました。進んで行くと酉の市の提灯が架かっていて名前を見ると御嶽神社と書かれていました。御嶽神社では11月に酉の市が立つそうです。 細い石段を上ると本殿があり、旧宮益町の鎮守として正式には宮益御嶽神社と言われています。室町時代初期に創設されたようで、ご祭神は日本武尊、秋葉の神、大国主神、菅原の神の四神です。 本殿の前の狛犬が精悍な顔をしていたので後で調べると、狛犬はニホンオオカミでした。 ニホンオオカミは1905年(明治38年)に絶滅しましたが、それ以前は東北地方から九州まで広く分布していました。 御嶽山信仰は古くからの民間信仰と山岳信仰が結びついて験道の場になったと言われていますが、ニホンオオカミは山岳信仰の守護神でした。秩父の三峯神社の守護神もニホンオオカミだそうです。 さらに進むと憧れの青山学院大学があります。 ペギー葉山の「学生時代」で歌われているチャペルの写真を撮りたいと思っていましたが、先を急ぐので正門からの写真で満足することにしました。 更にぶらぶらしていると善光寺の石碑が見えました。「なぜ善光寺が渋谷に?」と不思議に思っていましたが、このお寺は信濃善光寺の別院で、かつては谷中にあったけれど火災によって善光寺の門前町である青山に移って来たそうです。 お目当ての神宮外苑いちょう並木にやって来ました。 300mほどの道路に総数146本のいちょうが、円錐形になるように端正に樹形を整えられて並んでいます。 いちょう並木を通り抜けると聖徳記念絵画館があります。館内には、明治天皇・昭憲皇太后の在世中の事蹟を伝える大壁画(縦3m横2.5〜2.77m)が、画題の年代順に展示されているそうです。 今回はここまで。これからもコロナに負けず日本の秋を楽しみたいものです。
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