「南コーカサスの国々」を訪ねて
天然資源が豊かな国 アゼルバイジャン
最初の国、アゼルバイジャン共和国は人口約950万人で、国民の93%がアゼルバイジャン人。 宗教は90%がイスラム教、経済はバクー油田などの天然資源が豊かであり、ゾロアスター教(拝火教)発祥の国。 ノーベル家やロスチャイルド家がバクー油田で莫大な資産を築いたり、ソ連邦時代には世界の半分以上の原油を産出した歴史がある。陸上での石油は20世紀末に枯渇したが、今、カスピ海沖で石油が産出したことにより、ドバイを越すほどのバブル景気に沸いている。 拝火教寺院 バクーはゾロアスターが拝火教を始めた地で、地面から炎が上がっている不思議な光景から火を崇拝する気持ちがもとになっていると感じられた。 拝火教の施設は、建設後、イスラム教徒により破壊されたが、インド在住の拝火教徒の寄付により復興されている。 バクーの町を散策 町のシンボルであるフレームタワー(炎の塔)へ出かけた。 その傍には殉教者の小道があり、1990年、ソ連邦崩壊の寸前にソ連軍がバクーに侵攻してきたときの戦死者の墓や、アルメニアと「ナゴルノ・カラバフ」を巡る紛争による戦死者を追悼する施設がある。 また、近くにはイスラム教のモスクがある。 第2次大戦前に日本で活躍したソ連軍のスパイ、ゾルゲがバクー出身だそうで、町の中に大きな「目玉」のレリーフがあった。 殉教者の小道の高台からカスピ海やバクーの町を見渡すことができる。 建設ラッシュの町 町は至る所ビルを建築中である。従来からの建物はロシア風やヨーロッパ風の重厚な雰囲気を持っているが、最近は個性的な建物が多い。 石油成金が建築に投資をしているようだ。 マーケットを訪問 楽しみにしていたマーケットを訪問した。名産のザクロがデカいし、魚も多い。 カスピ海と言えば、キャビアが有名だが分相応に試食だけで済ませた。 夜の街を散策 昼間見たフレームタワーが赤や青に光って、炎がゆらゆらと立ち上る雰囲気を出している。 また、メーデンタワー(乙女の塔)もライトアップされていい感じだった。 キャラバンサライで夕食 バクーは昔、シルクロードだった所で、夕食はキャラバンサライ(旅人宿)を改装したレストランで民族音楽を聞いたり、ボリュームたっぷりの熟女が踊るベリーダンスを見ながら夕食を楽しんだ。 シルバン・シャフ宮殿 アゼルバイジャンの2日目は旧市街を散策。 シルバン・シャフ宮殿はこの地を治めたモンゴル系のシルバン・シャフ・ハーン一族が居住していた宮殿で、内部はプロジェクターを使ったりして、生活の様子がよく分かるように展示されていた。 メイデンタワー メイデンタワー(乙女の塔)は6〜7世紀の建築で、好きでもない人から求愛された乙女が、この30mの塔の屋上からカスピ海に身投げをしたという物語が残っている。 塔を出てくると、幼稚園の子供と一緒にダンスをしている保育士さんらしいお姉さんの姿があったので、アゼルバイジャンの思い出に写真に収めた。
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