(ノルウェー国旗)           (ノルウェー国章)

ノルウェーは2017年度世界幸福度調査で堂々の第1位。一人当たりGDPも第3位なんですね。北海油田・水力発電・漁業・林業・鉱業などが豊かさを支えているようです。
面積は約32万平方キロ、人口 約525万人で、立憲君主制で国王はハラルド5世です。
ノルウェーは貧富の差がない平等な社会だそうで、また、自然が豊かで、自然には逆らわずに大切 にしていくという精神が根強く、ノルウェー人の男性はほとんどがアウトドア派だそうです。
比較的独自路線で欧州連合(EU)には加盟せず、徴兵制を敷いて19才〜44才の国民が1年間兵役に就くそうです。

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ベルゲン市内へ
2日目の夜9時、白夜に近くまだ明るいうちにフィヨルドで有名なノルウェー第二の都市のベルゲン空港に到着し、空港の傍のScandicホテルに宿泊しました。

  

ホテルで一泊した後、翌朝にはケーブルカーでベルゲン市内を一望できるフロイエン山(標高320m)に登りました。
地元の保育園の子供達といっしょにのんびりと楽しんでいましたが、我々が町へ下りる頃にクルージングのお客さんが大挙してケーブルカーに長蛇の列を作っており、小規模のツアーで早い目にやって来て良かったなと感じた次第でした。

  

ブリッゲン地区
カラフルな三角屋根の建物がずらりと湾沿いに並ぶブリッゲン地区はハンザ同盟時代の名残を残しており、1979年に世界遺産に登録されました。

  

また、ブリッゲン地区に隣接する魚市場を散策しました。魚市場の歴史は長く、1276年にオープンし、1300年代になると、ドイツからのハンザ商人が魚市場のすぐ側にある世界遺産ブリッゲン地区を居住地とし、ベルゲンは干ダラの取引地としても栄えました
タラコ(現地の言葉ではキャビア)のペーストやタラなどが売られていました。

  

ベルゲン鉄道でミュールダールへ
市内を散策した後、バスで約100km離れたヴォスへ移動し、ここでベルゲン鉄道に乗って約1時間、ミュールダールに到着しました。

  

ボス駅にはトロール(妖精)の人形が飾られていましたが、トロールはこの辺りの山の中に住んでいるようです。

  

フロム山岳鉄道に乗り換えフロムへ
ミュールダールでノルウェー国鉄のフロム山岳鉄道に乗り換え、フロムまでの約1時間、左右に広がる渓谷美を楽しみました。

  

途中、ショースの滝駅で5分間の写真ストップがあり絶景の写真を撮りました。
赤い服を着たトロールが躍っていました。

  

待望のフィヨルドクルーズ
フロムに到着後、世界遺産のソグネフィヨルドやネーロイフィヨルドを約2時間かけてクルージングしました。

  

次々と展開されるフィヨルドの景色を堪能しました。

  

こんな所に村を作って大丈夫かなと心配しましたが、季節の良い時に休暇を楽しむために住んでいるのでしょうね。

  

下船後、バスでハダンゲルフィヨルド地区へ
ブラカネスホテルに宿泊しましたが、ホテルの窓から静かなフィヨルドを見ることができ、大満足でした。

  

ホテルの前にはフィヨルドの夜景、そして朝日を受けた風景が広がります。

  

ナショナルツーリストルートを通って首都オスロへ
4日目はほぼ一日かけて、「ナショナルツーリストルート」を通り、約365km、5時間のバス旅行をします。
ハダンゲル大橋と、最近完成したツーリスト用の撮影ポイントから滝の景色を眺めました。

  

バスは標高1000m辺りを走っており、車窓から氷河が見えてきました。ロックフィル式のダムも近くに見えました。
ノルウェーは北海油田の他に水力発電による豊富な電力があり、エネルギーについては心配なしの国柄で、いちいち照明を消したりしないおおらかさだそうです。
ちなみに、ノルウェーのエネルギー自給率は約700%でダントツの世界一、日本は約6%とお寒い状況です。

  

ツーリストルートの最高点あたりにトロール像がありました。
この辺りには湖沼が多く、ノルウェー国民はこの湖沼地帯が大好きで、6月から8月末まで9週間の夏の休暇を貸別荘やキャンピングカーで家族そろって楽しみます。

  

オスロ市の中央部にあるScandicホテルに到着しました。
丁度、サッカーワールドカップが行われており、ホテルの前では大勢のファンがコーヒを飲みながらテレビ観戦をしていました。

  

ホテルでの食事はバイキング方式ですが、山地や海岸でとれるジビエと魚類が中心で、タラ、サケ、ニシン、イワシ、サバなどが並んでいました。
本場ノルウェーのサーモンもおいしかったですが、私はニシンのマリネが特に気に入りました。
きのこ料理も豊富で、山羊のチーズの変わった味も楽しめました。

  

オスロ市内を観光・王宮と市庁舎
現ノルウェー国王ハラルド5世と王妃が住む宮殿で、王宮の周りにはきれいな庭園がありました。
王宮の正面にはこの城の建築を命じた当時のノルウェー国王でスウェーデン国王でもあったカール・ヨハンの騎馬像が立っています。
王宮の近くに市庁舎がありますが、ノーベル賞の創設者アルフレッド・ノーベルはスウェーデンとノルウェー両国の和解と平和を祈念して「平和賞」の授与はノルウェーで行うことにし、この市庁舎で行われています。

  

カール・ヨハン通り
オスロの目抜き通り、カール・ヨハン通りをぶらぶらしました。
ここは歩行者天国の通りにはおしゃれな店が並んでおり、お茶を楽しんでいました。通りに沿って大聖堂もあり、豊かな街並みでした。

  

通りを抜けると、モダンな建物が見えてきました。
新オペラ劇場で、屋根の上に登って周りの風景を楽しめるようになっていました。

  

フログネル公園
王宮近くのフログネル公園にはグスタヴ・ヴィーゲランの作品212点が並んでいました。
ヴィーゲランはオスロ市から展示をする公園と資金援助を受けて公園内の全作品を製作しましたが、作品の説明は一切しなかったそうです。

  

人が生まれて、活動して、老年になり、また再生して子供になるというテーマが多いようです。
「怒りんぼう」という作品が一番人気で、オスロ市のマスコットになっています。

  

国立美術館
国立にしてはやや質素な美術館という外観でしたが、中に入って圧倒されました。

  

ムンクの作品が「これでもか、これでもか!」というほど展示されていました。
ムンクの「叫び」は、以前はそのまま展示されていましたが、盗難後はガラスケースに入っていました。
ムンクのもう一つの名作「マドンナ」、ムンクがフランス留学中に父親を亡くし、鬱になりかけて孤独になった時に描いたそうです。

  

「思春期」は子供から大人への過渡期にある少女を描いた作品で、絵のモデルは一説によると結核により15歳で世を去ったムンクの姉のソフィーエであると言われています。ムンクは81歳で亡くなりますが、本人や家族に様々な苦しみも抱えていたようです。
もっと勉強して見に行けばよかったと悔やまれます。
国立美術館の他に市立の「ムンク美術館」にも多数の作品があるそうです。

  

昼食後、オスロ・ガーデモエン国際空港からボーイング737でスェーデンの首都ストックホルムへ向かいました。


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