中埜和男(和童)
幹候:8区隊
 職種:通信科

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最近、邦楽ライブにハマッてます。

私は永年、厚木文化会館で、自衛隊の先輩である進藤篁童氏が主宰する「篁風会」の尺八稽古会に参加してきましたが、この会には生田流の佐藤延子先生ご一門が、箏・三味線で相手をしていただいていました。
最近では延子先生の娘さんである佐藤紀久子さんが中心として活動していただいています。

私は尺八を始めて35年になりますが、最近ようやく人前で吹く自信がついてきたので、佐藤紀久子さんに協力をお願いして、邦楽ライブにチャレンジするようになりました。
まだ、プロとして入場料をもらって演奏するところまでは自信がないので、飲み会の仲間を相手にライブをしていますが、最近の活動をご紹介します。

(その1・東京都隊友会・2013年5月)

私は、ボランティア団体の東京都隊友会(自衛隊友の会のようなもの)のホームページを担当したり、江戸川区の副支部長をしたりしていますが、総会と懇親会の間にライブを行いました。
例年、この時間帯には「防衛講話」が実施されていますが、今年は「日本文化の紹介」として、邦楽ライブをやったらどうかという話になり、30分のミニライブを行いました。

佐藤紀久子さんは東京芸大修士課程を卒業したプロ中のプロですが、芸大同期の大熊育子さんに声をかけてくれて「千鳥の曲」と「越後獅子」を楽しく合奏できました。また、お二人で宮城道雄作曲の「さらし風手事」の見事な演奏を披露してくれて、総会参加者から喝采を浴びました。

  


(その2・羊羊会・2013年7月)

「羊羊会」というのは、私が自衛隊定年後にお世話になっていた会社の天野会長と中村社長とカバン持ちの私が昭和18年の羊年生まれということから、会長・社長の羊年の友達である山下さんや坂東さんにも集まってもらって、羊のように群れあって酒を飲んだり、ゴルフをしたりして遊ぶ会で、もう10年余り続いています。 

私が「酒を飲んでいるだけでは仕方がないので、ミニライブ付きの飲み会はどうでしょう。」と、提案して採用されました。
今回はメンバーを広げて「拡大羊羊会」とし、寺島さんや藤縄さんなどのビッグネームを含む約30人がカラオケサロンで酒を飲みながら1時間の邦楽ライブを楽しみました。

佐藤紀久子さんが若手の人気演奏家、日原花維さんを連れてきてくれました。日原さんは、芸大の修士課程の現役学生で、佐藤さんの後輩にあたります。また、皇居桃華楽堂で御前演奏をしたという技量の持ち主でもあります。 

私は日原さんに「お年寄りは若者から、若さを頂こうと狙っているので、若さを吸い取られないように、くれぐれも注意するように。」と事前にアドバイスをしておきましたが、その結果はどうだったのでしょうか?
何はともあれ、「拡大羊羊会」のメンバーは「大変感動した!」ということでメデタシ・メデタシということでした。

さて、演奏曲は「夏の曲」、「瀬音」、「鹿の遠音」、「御山(みやま)獅子」、更にアンコール曲として「春の海」を演奏しました。
「御山獅子」は江戸時代の曲ですが、式年遷宮の最中にある伊勢神宮に始まり、世界遺産登録の富士の白雪で終わる、最もナウい曲です。

今回、私はちょっと気分がハイになりすぎて、力を入れ過ぎて音が割れたり、最後の「春の海」では何と!左指がつってしまいました。
ギブアップしようかとも思いましたが、早いフレーズをかたまった指の代わりに手首を動かして、何とか最後まで吹きました。 あぶら汗タラタラのアンコール曲演奏でした。

   

(その3・老人ホーム慰問演奏・2013年7月)

私はかねがね老人ホームで慰問演奏をしようと思っていましたが、佐藤紀久子さんからボランティアのお話をいただき、佐藤・日原・中埜コンビで老人ホームに出かけました。
演奏曲は「羊羊会」のものをベースにして、アンコール曲を「六段」に置き換え、やはり1時間のミニライブにしました。

行ってみると、老人ホームは私のイメージと全然違っていました。
「サンシティ調布」ロイヤルケアは、世田谷・成城の近くで、3000坪もある高級ゴルフ場のような緑豊かな敷地に、クラブハウスのような建物で、廊下を歩くと様々なカルチャーの予定表が掲示板に貼ってありました。
年額1000万円は下らないようで、こういう所に入所できる人もいるんだなと感心したり、ちょっとリッチ過ぎて落ち着かないのではないかなどと思ってしまいました。

先日の羊羊会では、ハイになりすぎて、指がつってしまったり、音が割れてしまって「まだまだプロには程遠いな」と感じていましたが、今度はその反省を活かして、抑え気味に吹いてみました。
何と!!自己評価ではパーフェクト!! 70歳まであと数か月を残して、ついにワンランク上がってしまいました。

  

終わりに

「好事魔多し」という言葉があります。
何と! 老人ホームでの名演奏の翌日、ごく当たり前の日常生活をしていたのに、突然「ギックリ腰」になってしまいました。 思い当たることといえば「太り過ぎ」と「うぬぼれ」。 
天網恢恢、神様はしっかりご覧になっておられました。
「まだ、10年早いよ!」と神様からイエローカードを貰ってしまいました。

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