白い村ミハス

ミハスはアンダルシア地方を代表する村で、この村にはローマ帝国、ムスリム支配、キリスト教徒の時代を経て、古代の遺跡が点在し、過去の面影が今も色濃く残っています。
ミハスの建物の白い壁は太陽光を反射し、アンダルシアの炎天下でも建物内部を涼しく保つ役割を果たしています。
村では旅人の期待を裏切らないよう通りに面した壁に飾る鉢植えを統一し、壁を年3回塗り替えしているそうです。
展望台から見ると海沿いに村が見えますが、コスタデルソル(太陽の海岸)で、今、ヨーロッパ中から移住希望が殺到しているそうです。たまたまこの日は雨模様でしたが、ほぼ一年中晴天なのだそうです。

 

ミハス村は地中海の近くにあるので魚がよく獲れます。
昼食は日本人旅行者が大好きなレストランテでシーフードフリッター(魚のフライ) を食べました。

 

散策後、約3時間走ってコルドバへ

スペインのオリーブ生産は世界一で、この辺りは一面オリーブ畑だらけです。オリーブは暑さや乾燥に強く、他の植物が枯れるような日照り続きでも元気よく生き続け豊かな実を付けます。今年はヨーロッパ中、雨が降らずに困って水のケチケチ生活でしのいでいましたが、オリーブだけは元気に生き延びたそうです。
オリーブからは果実やバージンオイルの他に何回も搾ってオリーブオイルが採れるそうです。
約3時間走って、この日はコルドバのホテルで一泊しました。

5日目 コルドバ

コルドバはスペイン南部のアンダルシア州にあり、古代ローマ帝国の重要な都市として発展し、中世時代はイスラム王朝の主要中心都市として繁栄しました。
コルドバは今もなおイスラム文化の香りが漂う魅力的な街です。
今日は世界遺産コルドバの歴史地区を観光します。
グアダルキビル川にかかるローマ橋にはこの町の守護神聖ラファエルの像が立っています。
橋の向う正面にメスキータとその左にはアルカサル(城)が見えます。
アルカサルはコロンブスが大陸を発見した時にカトリック王に謁見が行われた所です。

 

メスキータはイスラムのモスクで850本もの柱に支えられた空間の大理石と赤レンガを組み合わせた建築美が特徴だそうです。
レコンキスタで街を奪還したキリスト教徒が、その美しさを認め、破壊をせずにそのまま残したそうでイスラム建築とカトリックの建築が共存しています。
鐘楼はいつも町中から見えますが、細道は迷いやすくなっています。

 

 

昼食はレストランEL GRANDEでオックステール(牛の尻尾)の煮込み料理でした。

 

コルドバからマドリッドへ

AVE高速鉄道に2時間乗ってマドリッドへ移動しました。
AVEはスペイン高速鉄道の略称であると同時に鳥を意味し翼を広げた鳥が列車のシンボルマークになっています。
時速250kmくらいで運行していました。
車外からは雨の中にオリーブ畑が見えましたが、これもまた恵みの雨と言う所でしょう。

 

 

マドリッド

マドリッドはスペインの首都で、人口は約325万人、EU内においてパリに次ぐ規模の大都市でおしゃれな街です。
20世紀前半まで代々のスペイン国王が暮らしてきたマドリード王宮は今でもスペイン国王の公式の宮殿で、現在は公的な行事の際に使用されています。
宮殿前には17世紀のスペイン国王フェリペ4世の騎馬像があり、この騎馬像を制作するのにベラスケスや、ガリレオ・ガリレイも関わったそうです。

 

まだ10月というのにもうクリスマスイルミネーションの準備をしています。

 

国立ソフィア王妃芸術センターでピカソの「ゲルニカ」などを鑑賞しました。

 

「ゲルニカ」は、1937年に完成したパブロ・ピカソによる壁画サイズの油彩作品で、スペイン市民戦争に介入したナチスドイツやイタリア軍が、スペイン・バスク地方にあるゲルニカ村を無差別爆撃した時の出来事を主題とした作品です。
ちょっと端っこが切れてしまいましたが、3.5mx7.8mのゲルニカを撮影しました。

       

この他にもダリ、ミロなどもの作品が集められています。
詳しいことは分かりませんがとりあえず写真を撮ってきました。もう少し勉強してから行くべきだったです。

 

 

 

国立ソフィア王妃芸術センターからプラド美術館まで緑豊かな美術館通りまで歩いて行きました。

 

プラド美術館前にはとベラスケスとゴヤの銅像がありました。

 

プラド美術館の所蔵作品は、絵画8600点、彫刻700点以上もあるそうです。残念ながら写真撮影禁止でしたが、満員の盛況だったので、写真撮影を許可していたら大渋滞で進めない所でした。

トレドへ

マドリッドからバスで約1時間走って世界遺産の街トレドへ行きました。
古都トレドはスペイン中部の丘の上にある古都です。州都として栄えるこの城塞都市は、中世時代に建てられたイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の歴史的建造物で知られており、町全体が世界遺産になっています。

 

エル・グレコの名画が残るサント・トメ教会を訪れます。

 

エル・グレコ(1541〜1614)は、トレドで活動した画家ですが、ギリシア人でクレタ島の生まれで、ヴェネツィアで絵画修行をしました。
ローマでルネサンスの影響を受け、スペインに渡りトレドに定住して制作活動を行いました。
トレドのサント・トメ教会にエル・グレコの最高傑作と言われる「オルガス伯の埋葬」があります。
オルガス伯は信心深い篤志家で、正義感に満ちた騎士であり、サント・トメ教会の拡張、内装のために多額の遺産を残した人でした。

         

7・8日目 帰国

07:25発ルフトハンザ・ドイツ航空LH0817機(A321neo)でマドリッドから2時間35分かけてミュンヘンへ。
10:00発LH0714機(A350―900)に乗り換えヨーロッパ・ジョージア・トルコ・インド・中国・韓国上空の南ルートで12時間20分無事羽田に到着しました。

旅の終わりに

私達がスペイン旅行から帰ったのは10月29日、その同じ日にバレンシア州で集中豪雨による洪水が発生した。
200人以上が死亡、数十人が行方不明で、死者数がさらに増える恐れがあり、今世紀最悪の洪水だそうです。
私達がバレンシアを通過した10月23日頃は晴天続きで、スペインの人達は雨を待っていました。
私達は晴天続きで旅を楽しんでいましたが、まさかこんなことになるとは思いも出来ませんでした。
被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧を願っています。

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