中埜和男(和童)
幹候:8区隊
 職種:通信科

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 続・邦楽ライブ三昧の記 
 邦楽ライブ三昧の記
 進藤先輩の思い出

偕行社の文化祭に参加しました。偕行社は旧陸軍将校会をもとに陸上自衛官OBも加えた会で、秋には文化祭として美術展や芸能発表会を行っています。今年は先ず11月10日に美術展を見て、11日に芸能発表に臨みました。

(美術展)
美術展には絵画・写真・書道・彫刻など会員や会員家族からの素晴らしい作品が展示されていました。
同期の若木利博君が「剱岳」と「ニャラの得意のポーズ」を出品していました。

   

(芸能発表)
さて、芸能発表会では合唱・テナーサックス演奏・尺八独奏・二胡演奏・謡曲・大正琴演奏などいろいろな発表が続きました。同期の佐々木君が謡曲独吟をしていました。
我々は前回よりも更にパワーアップをしてギター・ピアノのコラボと邦楽コラボの2本立ての演奏をしました。

(号遊会の演奏)
号遊会は芝方流音さん(元防衛庁技官)の音楽スタジオ「信号空館」に、音楽好きの元自衛隊員が中心になって集まり、音楽と酒とおしゃべりを楽しむ会です。
私もそのメンバーの一人で、月に一度、昼から夜まで仲間がギター・ピアノ・サックスなどを気楽に演奏しています。
私より10歳くらい若いメンバーが中心で、フォークやビートルズナンバーがよく演奏されています。

リッチ伊藤君(防大20期)
リッチ君はクラシック系のギター演奏を得意としていますが、この日は、「ジャニーギタ―」、「ラグリマ(涙)」、さだまさしの「無縁坂」弾き語りを披露してくれました。
リッチ君は「アルハンブラの思い出」を演奏する予定でしたが、トレモロの完成度が追いつかないということで、「アルハンブラの思い出」の作曲家タレガの作品の中から「ラグリマ(涙)」に変更しました。
「無縁坂」は秋田で老人ホームにいる老いた母親を思い浮かべながらの弾き語りでした。

芝方流音さん(元防衛庁技官)
芝方流音さんはクラシックからミュージカル、ジャズ、ポピュラー、演歌に至るまで何でもござれのピアニストですが、この日は懐かしの歌謡曲「夢芝居」、「蘇州夜曲」、「天城越え」のピアノ演奏を披露してくれました。
自宅の音楽スタジオにはグランドピアノ、電子ピアノや大型アンプなどを完備していますが、偕行社に持ち込むことが出来ず、苦労しながらの演奏でした。

剛健さん(防大19期)
剛健さんはジャズ系のギター弾き語りが得意で、ストリートライブ活動もしているそうです。
トレードマークの髭はPKOでイラク派遣時に生やし始めたそうです。この日は「酒と泪と男と女」「サントワマミー」「達者でな」「未来へ」を披露しました。
「達者でな」は三橋美智也の歌った名曲ですが、ブラジルの「バトゥカーダ」というリズムに乗って演奏しました。また、キロロの「未来へ」は可愛いお孫さんの未来をイメージして歌ったそうです。

それぞれの演奏が終わって、アンコールに応えて「真っ赤な太陽」を三人で合奏してくれました。

(MP3の録音でどうぞ)
◎ ジャニーギター    ◎ 夢芝居     ◎ 酒と泪と男と女 

  

(邦楽コラボ)
さて今回の邦楽コラボでは佐藤紀久子さん・大熊育子さん・武田明美さんのお世話になりました。3名は藝大同期生で息もピッタリです。今回は「五段砧」「新浮舟」「飛鳥の夢」を演奏してくれました。佐藤紀久子さんの軽妙なトークもあり、サービス満点でした。

「五段砧」
「五段砧」は箏による古曲に藤井凡大が十七絃の手付をした曲で、糸方3名による演奏でした。藤井凡大という人は1931年生まれで、母親から生田流箏曲を学んだそうで、九州大学工学部造船学教室へ進学後、在学中から作曲を始めたそうです。

「新浮舟」
「新浮舟」は源氏物語、宇治十帖の浮舟を題材にした曲です。浮舟は薫の君と匂宮から愛されて、苦しんだ末に宇治川に身を投げたけれども死ぬことが出来ず、尼となって小野の山里にひっそりと暮らすという曲ですが、今回の演奏では三絃の本手と替手で薫の君と匂宮との恋を表現をしたという事でした。演奏には中埜和童も加わりました。

「飛鳥の夢」
「飛鳥の夢」は宮城道雄の作品ですが、聖徳太子1130年記念芸術祭(高松宮様主催)で舞の地歌「ひじりの宮のみ前にありて」として初演されたという曲の由来の説明から「聖徳太子・・一万円札の思い出」へと話が弾みました。
またこの曲は佐藤さん達が藝大一年生の時に学園祭で演奏をした思い出の曲だという話も披露してくれました。

◎ 五段砧    ◎ 新浮舟    ◎ 飛鳥の夢  (抜粋です)

   

「春の海」

鳴りやまぬ拍手に応えてアンコールとして佐藤紀久子さんと小生で「春の海」を演奏しました。昨年亡くなられた佐藤さんのお母さん、佐藤延子さんが宮城道雄の直門のお弟子さんだったので、この曲は佐藤さんも大好きな曲だという事でした。

◎ 春の海  (抜粋です)

   

終わりに

芸能発表が無事終わって引き続き懇親会が行われました。
糸方の3名も参加されて、90歳にもなろうかという幼年学校出身の人達や85歳になる防大1期生あたりの人達も大いに飲んで喋って至福の時間を過ごしました。


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偕行社文化祭2018