中埜和男(和童)
幹候:8区隊
 職種:通信科

偕行社文化祭2019
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 続・邦楽ライブ三昧の記
 邦楽ライブ三昧の記
 進藤先輩の思い出

令和元年11月10日(日)偕行社の文化祭に参加しました。この日は天皇陛下即位パレード(祝賀御列の儀)当日でしたが、偕行社の芸能祭は予定通り実施されました。
偕行社は旧陸軍将校会をもとに陸上自衛官OBも加えた会で、秋には文化祭として美術展や芸能発表会を行っています。

(芸能発表)
今年の芸能発表に我々は号遊会としてリッチ伊藤君、剛健さんのギター演奏と私たちの邦楽演奏を出しました。
号遊会は芝方流音さんの音楽スタジオ「信号空館」に、音楽好きの元自衛隊員が中心になって月に一・二度、音楽演奏と酒とおしゃべりを楽しんでいます。

リッチ伊藤君(防大20期)
リッチ君はクラシック系のギター演奏を得意としていますが、この日は、思い出の映画音楽として「太陽がいっぱい」、「鉄道員」、「人間の条件 梶美千子愛のテーマ」、アンコール曲はお得意の「禁じられた遊び」を披露してくれました。
それぞれの曲と映画の紹介は大変興味がありました。

剛健さん(防大19期)
剛健さんはジャズ系のギター弾き語りが得意で、ストリートライブ活動が評価されて、最近は大きなホールでも演奏しているそうです。トレードマークの髭はPKOでイラク派遣時に生やし始めたそうです。
この日は小田和正の「言葉にできない」、井上陽水の「少年時代」、小林旭の「さすらい」、中島みゆきの「宙船(そらふね)」を披露しました。
また、アンコールに応えて子供達に大人気の「パプリカ」(米津玄師作詞・作曲)を演奏しました。

(MP3の録音でどうぞ)
◎ 鉄道員  ◎ 少年時代   (演奏を聴きながら画面を見る時は、2画面を立ち上げてください)

  

(邦楽演奏)
さて今回の邦楽演奏では昨年に引き続き佐藤紀久子さん・大熊育子さん・武田明美さんのお世話になりました。
3名は藝大同期生で息もピッタリです。
尺八は渡邊創風さん(防大5期)と中埜和童(防大10期)が演奏しました。

「遠砧」
「遠砧」は宮城道雄と磯部艶子のコンビによる昭和4年の作品です。
秋の夜、砧を打つ音が風に乗って、遠く近く聞こえてくる様が表現されています。

「黒髪」
「黒髪」は地唄の名曲で江戸時代後期に作曲されました。
平治の乱に敗れ伊豆に流された源頼朝と愛を育んだ伊東祐親の娘辰姫は、その後、頼朝への恋を北条政子に譲り二人を二階へあげますが、一階で髪をすいているうちに嫉妬に駆られて狂おしくなるという場面を唄っています。

「落ち葉の踊り」

宮城道雄が作曲したたこの作品は、宮城の全作品中でも名曲として知られています。
冬近くなると、私の庭には、かさかさと音を立てて木の葉が落ちました。そして風で庭の中を落ち葉が滑走して行きます。
私はよく、庭に面した縁先に出て、一人静かにその音に聞き入るのが楽しみでした。
木の葉の舞い落ちる姿は目にこそ見えないが、その音で、私にはよく見ることができました。 (宮城道雄の随筆)

「北海民謡調」
「北海民謡調」も宮城道雄の作品ですが、そうらん節と、追分けの主題を変奏曲風に展開し、北海道の情緒を満喫させてくれます。

「花笑み」
「花笑み」は武田明美さんが作曲した美しい筝曲で、ご本人に演奏していただきました。

◎ 落ち葉の踊り    ◎ 花笑み    

   

「春の海」

鳴りやまぬ拍手に応えてアンコールとして「春の海」を演奏しました。
昨年は佐藤さんと中埜で演奏しましたが、今年は全員で演奏しました。このため、芸能祭の数日前にやっとアレンジを完了して、本邦初演を行いました。

◎ 春の海(フルバンドバージョン) 

             

終わりに

芸能発表が無事終わって引き続き佐藤さん、大熊さん、武田さんにも参加していただいて懇親会が行われました。
演奏の後のビールはのどごし最高でした。


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